コロナで、外出自粛となった影響で、家庭内のDVや虐待が増えるのではと危惧していましたが、 実際にDVや児童虐待に関するニュースを目にするようになりました。DV被害者や児童も加害者も、同じ家で外出自粛となると、逃げ場がなくなってしまいます。他方で、コロナの影響で ...
不安と期待
いよいよ緊急事態宣言も解除され、事業再開ムードが高まりつつあります。人出も解除前と比べ増えつつあります。他方で、宣言解除後に、一部の地域でクラスターが発生し、北九州市では、大幅に感染者が増加し、東京も感染者がやや増加傾向にあるようにも見えます。期待と不安 ...
事業者の資金繰りの心配
何か月先の資金繰りが心配かという事業者向けの最近のアンケートで、1か月先が心配、2か月先が心配、3ヶ月が心配までを合わせると、合計4割位になります。仮に、7月ぐらいまで自粛が続き、経済活動がまだ動き出せないままだとした場合、政策的支援がないままだと、破綻 ...
補正予算成立
コロナ経済対策として、生活支援のための1人10万円の特別定額給付金、事業継続のための持続化給付金(個人100万、対象となる法人200万上限)等を盛り込んだ補正予算が本日やっと成立しました。今後給付が進むことになります。日頃法律相談を受けている中で、地域に ...
なりたい自分になるための技術
アンガーマネジメント入門講座では、怒りのピークである6秒をやりすごすために、自分を落ち着かせる言葉を6秒程度頭の中で唱えるテクニックを受講生に紹介します。例えば、出来事の性質や怒りの強度に応じて、「まぁいっか」「(自分は)これぐらい平気、平気」「(自分は ...
痛いの痛いの飛んでいけ
痛がっている子どもに「痛いの痛いの飛んでいけ」と さすってあげると、痛みが消えることがあります。また、自分でもどこかにぶつけて痛い箇所をさすっていると、痛みがやわらぐ感覚があります。これは、人が感じる感覚に優先順位があり、関節位置覚⇒振動覚⇒触覚⇒鋭い痛 ...
幸せを感じやすい人
近年脳科学者の興味深い本が次々と出版されています。有田先生「脳の疲れが取れる生活術」や柿木先生「脳にいいこと悪いこと大全」「どうでもいいことで悩まない技術」「記憶力の脳科学」等は、人生を豊かにする知識がたくさん書かれています。今回は「幸せを感じやすい人」 ...
新型コロナウイルスの影響
新型コロナウイルスに対する不安が、世界中に広がってきました。国内でも日に日に活動自粛が広がってきています。すでに大規模イベントについては地方公共団体ごとに自粛要請が出ていましたが、公立小中高校についても、2月28日金曜に、突然3月2日から休校要請が総理か ...
いじめられる人も悪いのか?
「いじめられる人も悪いのか?」1 悪い2 悪くない3 場合により悪い(場合によりいじめられても仕方がない)いじめ予防授業で、子どもたちに、上の問いかけをすると、どれに手を挙げる人が多いと思いますか?一般的な傾向を言うと、ほとんどの人は、3の「場合により悪 ...
多様性の尊重の「その先」へ
近年、「多様性の尊重(ダイバーシティ)」というキーワードがあちこちで使われるようになり、その大切さが徐々に認識されてきています。この多様性の尊重は、近年の「働き方改革」の背後にある考え方でもあり、女性の活躍・子育て・介護と仕事の両立、障害者の就労、高齢者 ...
「ゴーン元会長出国」についての各国の受け止め
ゴーン元会長が出国したというニュースが流れてから、2日が経ち各国の受け止めの様子が記事になり始めました。日本国内ではゴーン元会長の出国に対してネガティブなワードが目立ちますが、各国の立場が透けて見える記事として、「レバノン政府は12月20日に同国のアウン大統 ...
「ゴーン元会長の出国」に広がる国内の失望感
大みそかに、被告人で保釈中のゴーン元会長が、日本を出国してレバノンに到着したとのニュースを耳にしました。令和2年1月1日の時事通信社の記事を見ると、「ゴーン氏をめぐり、治安当局は「合法的に入国した」と見なし、法的措置を取らない姿勢。主に富裕層の間で歓迎ム ...
英語脳と日本語脳の違い
「英語は子音主体に音声認識される。英語人は母音を音響音として半ば聞き流し、子音を中心として意味を見出すのである。これに対して、日本語は母音主体で音声認識をする。」(黒川伊保子「共感障害「話が通じないの正体」)。(他に参考文献:角田忠信「日本人の脳ー脳の働き ...
「ロジカルシンキング」と「ラテラルシンキング」の関係
組織で何か新しいことを導入することを検討する段階では、まずは「前提」「立場」「利害関係」にとらわれず、できるだけ「自由な発想」で、相互に相手のアイデアを否定することなく、他人のアイデアをさらに発展させたりしながら、できるだけ多くのアイデアを出すことが理想 ...
ロジカルシンキングとラテラルシンキング
ビジネスの世界では、ロジカルシンキング(論理的な思考)で仕事を進めることが求められており、多くのビジネスマン同士の会議でも、論理的思考として優れた印象をもった結論が支持されることが多いと思います。例えば、社内でA案・B案・C案のどれかを社内で導入しようと検討 ...
思考の偏りからの解放
誰しも「思考の偏り」が起きるときがあります。「思考の偏り」が自分や周囲を後悔させる決断に至らなければよいのですが、ときには後悔をもたらす決断に至ることもあります。そこで、予防として自分の「思考のクセ」を認識してメモしておき、チェックリストにしておけばある ...
人それぞれがもつ前提
人は、多くの場合、何らかの判断をくだす際に、「前提にしていること」があります。例えば、A社担当者Aさんと取引相手のBさんが同じテーマで打ち合わせを重ねても、それぞれが持つ「隠れたまま出てこない前提」が共有されないままでは、違う結論に達したり、そもそも結論に到 ...
認知の歪みや思考の偏り
人が意思決定をするプロセスでは、以下の3つの影響があると考えられます。➀本人特有の思考のクセ➁周囲の人たちの行動➂今、目の前にいる人の表現方法➀は、これまで本人の人生の中で経験してきた出来事から形成された経験則や常識や立場を前提とし、さらに今直面している ...
職場での適度な距離感
人は、身近に感じている人に対しては、そうでない人に比べ、より強く怒りを感じる傾向があります。例えば、些細なことでも、「どうして私の気持ちをわかってくれないの?」「どうして私の話をちゃんと聞いてくれないの?」「どうしていつも忘れるの?」「どうしていつも同 ...
マタハラ裁判 2審で逆転敗訴
育児休業を取得後に正社員から契約社員になるよう追い込まれ1年で雇止めとなったと主張してマタハラ被害を訴えAさんが慰謝料請求をしていた事件で、2019年11月28日東京高裁はマタハラに該当せず会社に違法性はないとしてAさんの主張を退け、逆転敗訴を言い渡しまし ...
パワハラで従業員18人一斉退職
某保育園で経営層のパワハラ・セクハラで18人の保育士が一斉に退職したというニュースが報道されました。こうなると、事業継続の危機が頭をよぎります。経営層のパワハラ・セクハラが、従業員の生活を脅かし、また、園児や保護者の生活を脅かす結果となりました。その後テ ...
匿名の相談
いじめを受けている子ども本人からの匿名電話相談では、本当につらそうなのが声色から伝わってきます。エネルギーをふり絞って、勇気を出しておそるおそる電話をかけてきてくれているのもわかります。理不尽ないじめをただひたすら耐えているのも痛いほどわかります。まずは ...
怒りをあらわすことば
アンガーマネジメントでは、怒りのレベルを温度計にたとえて、1から10までで数値化する技術をレクチャーしています。その数字をことばであらわすとどうなるだろうと考えていたところ、怒りをあらわすことばが日本語の中にたくさんあることに今更ながら気づきました。例え ...
臨床心理士の傾聴
今日は、メンタルヘルスの研修を受講しました。講師が、心身の不調やパワハラ被害者の相談を多数受けてきた中で、臨床心理士の立場で、傾聴の姿勢を大事にしてきたことがよくわかりました。私も同様の相談を受けることがあるのですが、相談者の話しを聴くという段階では、大 ...
スポーツとアンガーマネジメント
スポーツの世界ですばらしい指導者だと思う人は誰ですかと問われると、何人か頭に浮かびますが、今日は、元智辯和歌山野球部監督の高嶋仁さんを取り上げたいと思います。高嶋さんは、甲子園で通算68勝(歴代1位)、3回の優勝を誇る名将です。 体力の限界ということで2018年 ...
パワハラ行為は怒りの感情から生まれるのか?
私が会社員時代に見てきたパワハラ行為や、講師や弁護士としてパワハラ相談を受けてきた事例から考えると、パワハラの大部分が怒りの感情をうまくコントロールできずに起きています。ただ、少数ながらイライラの感情とは別の意図でパワハラが行われている場合もあります。例 ...
教師が教師をいじめた結果・・・
毎日新聞の記事(2019年10月17日)で、「神戸市須磨区の市立東須磨小で男性教諭(25)が同僚教諭4人からいじめや暴行を受けた問題で、市教育委員会は17日、教諭間のいじめが始まった2018年度から同小の児童間のいじめも急増していたことを明らかにした。市教委が把握する児童 ...
教師が教師をいじめ
「小学校の教師が同僚の教師をいじめ」という信じがたいニュースが昨日報道されました。私は、東京弁護士会のいじめ予防授業講師として、都内の小学校に行って、 生徒さんにいじめ予防授業を実施する立場でもあるため、非常にショックを受けました。私は、講師として、生徒 ...
スポーツ観戦の怒りの矛先
ここ最近、4年に1度のワールドカップ女子バレーが日本で盛り上がっています。試合観戦中、日本を熱烈に応援している人が、全日本の苦戦が続いたり、相手チームが勝ったりすると、誰に対して怒りの感情をぶつけるかという視点で見ていて、2つに分かれることに気付きました。 ...
心のコップを大きくする方法⑥
自分自身の怒りの原因となり、自分や周りのひとに悪影響を与える「べき論」つまり、「~するべき」「するべきでない」という思考をを発見して、その自分の「べき論」を、自分や周りの人を幸せな方向にできるように、どのように修正をすればよいかを検討する技術を、3コラム ...
心を落ち着かせる曲
私は、日頃から心をリラックスできる時間を作り、ストレスを適度なレベルに保つようにしています。その方法の1つとして、リラックスできる音楽を毎日のように聴いています。音楽を聴く効果として、自分の気持ちを奮い立たせたいとき・・・集中力が切れないように心地よいリ ...
怒りの感情をコントロールできるようになった日の姿
怒りの感情をコントロールできるようになった日の自分の姿を想像するトレーニングを紹介します。このトレーニングは、怒りの感情をコントロールするトレーニングのモチベーションをアップさせる方法として有効です。まず、今まで、あんなにイライラ、ムカムカしていたことが ...
心のコップを大きくする方法⑤
怒りを爆発させないために、毎日実践するとよいのが、怒りの日記です。日々、イライラ、ムカッと怒りの感情が湧いてきたとき、次の5項目を、そのつど書いて、怒りを見える化し、対処法を実践してみましょう。1 日時 〇月〇日午後〇時、車を運転中 2 場所 車の ...
心のコップを大きくする方法④
イライラの原因(ストレス)が何かを分析し、それが、次の4つのどこの引き出しに入るのかを意識して整理し、ストレスを減らす方法を実践してみましょう。A 自分で変えられる かつ 重要 ⇒ 優先的に変えていきましょう 例:営業目標が達成できない ...
心のコップを大きくする方法③
心のコップを大きくする方法として、前回のブログで、6秒ないし一定時間、怒りの感情から意識をそらす方法を紹介しました。例えば、何も考えずに5回程度深い深呼吸をする・・・自分を落ち着かせる3つの言葉を用意しておき、それを繰り返し唱える・・・パソコンや携帯や本等 ...
心のコップを大きくする方法➁
怒りを感じる出来事に遭遇したとき、怒りの感情のピークが6秒という説が有力です。諸説あり、また、個人差もあるかもしれませんが、一定の時間を、怒りの感情から意識をわざとそらす習慣を実践できるようにしておけば、怒りの感情を爆発させなくてすむようになります。これも ...
心のコップを大きくする方法①
①許せる、➁なんとか許せる、③許せないの3つの領域を描きます。①に➁を加えた領域に入る出来事については、イライラ、むかむかといった怒りの感情は減っていきます。ポイントは、➁のなんとか許せる領域を広げていくことです。そのためには、普段考えていないこととして、 ...
怒りやすい人とあまり怒らない人
わたしたちのまわりには、怒りやすい人とあまり怒らない人がいます。また、ふだん怒らない人が突然爆発することもあります。なぜでしょうか。これは、人の心の中には、大きさに個人差があるコップがあり、日々の生活で、不安なこと、困ったこと、つらいこと、嫌なことがある ...
怒りの連鎖によって犠牲になる人
怒りの感情を周りの人にぶつけると、ぶつけられた人も怒りの感情がわき、ときに誰かにその怒りをぶつけたくなることがあります。えてして、怒りをぶつけられる人は自分より立場の弱い人になりやすい。さらに、怒りをぶつけられた人も、また誰かに怒りをぶつけたくなりがちで ...
「怒らない人」のプロセス➁
前回のブログの続きです。「怒り」の感情が生まれるまでの3つのプロセスを再掲します。2,3を修正できれば、「怒り」を爆発させないことが可能です。1 ある出来事が起きた。 例:混雑した駅のホームを歩いていたら、 肩がぶつかったが、ぶつかった相手は謝ら ...
「怒らない人」のプロセス①
前回のブログの続きです。「怒り」の感情が生まれるまでの3つのプロセスを再掲します。2,3を修正できれば、「怒り」を爆発させないことが可能です。1 ある出来事が起きた。 例:混雑した駅のホームを歩いていたら、 肩がぶつかったが、相手は謝らず過ぎ去っ ...
怒りの感情はどのようにして生まれるのか
「怒り」の感情は、3つのプロセスを経て、生まれます。1 ある出来事が起きた。 例:混雑した駅のホームを歩いていたら、 肩がぶつかったが、相手は謝らず過ぎ去った。2 その出来事に、自分の価値観・信念をあてはめてみて、 その出来事に、意味付けをする ...
怒りを生み出す時代背景➁
前回のブログで、現代の人が、昔よりキレやすくなったと思う時代背景として、2つのことを取り上げました。 まず、「昔より人々の負担が増えた」ことです。 少子高齢化で人手不足になり、従業員1人あたりの業務負担は増え・・・ 低成長時代で企業の存続が簡単ではない中、 ...
怒りを生み出す時代背景①
「昔よりキレる人が多くなった」と言われるようになりました。確かに、現代では、モンスターピアレンツモンスタークレーマー暴走老人ロードレイジ(報復行動に及ぶドライバーのこと)といった新しい用語が生まれたり、新聞記事では、小学生の暴力最多 10年で6倍(毎日新聞20 ...
怒りの感情はそもそも悪いものなのか?
「怒りの感情は、悪いもの」だから、「怒りの感情そのものが全く生じないようにすべき」というのは、大変危険な考え方です。なぜなら、怒りの感情は、ときに人間が生きていくうえで、欠かせないものだからです。例えば、あなたの庭に自転車泥棒が現れ、自転車を盗まれそうに ...
最近感じること
自分の思うようにならないとキレる人が多いと思いませんか? 「運転中、追い越し割り込みをしてきた車のドライバーにキレて、進路妨害をして、死亡事故に」 「プロ野球の試合で、降板した投手がキレて、素手でベンチの冷蔵庫を殴って手を骨折し、残りのシーズンの出場 ...
ブログ開設のご挨拶
はじめまして。弁護士の豊田浩己と申します。これまでたくさんの方の相談を受けてきた中で、相談者の方が、ある出来事に対して、怒りの感情をコントロールできなかったために、トラブルや人間関係のもつれに直面する人が少なくありません。そこで、背負わなくてもよかったは ...