人は、多くの場合、何らかの判断をくだす際に、
「前提にしていること」があります。
例えば、
A社担当者Aさんと取引相手のBさんが同じテーマで打ち合わせを重ねても、
それぞれが持つ「隠れたまま出てこない前提」が共有されないままでは、
違う結論に達したり、そもそも結論に到達できないことがあります。
特にその「隠れた前提」が、「ゴール設定そのもの」であれば、
なおさら互いに共有しておかなければ共同作業が困難を極めます。

例えば、商品開発や広報に関する打ち合わせの場面で、
「その商品で都内ONLY1を目指す」という前提に立っている人と、
「その商品で国内NO1を目指す」という前提に立っている人とでは、
開発する商品の内容も広報の仕方についての意見も異なってきます。

打合せの早い段階で、その「隠れた前提」=「目標」が何であるかを
互いに相手に伝えないと、焦点の定まらないあいまいな結論になり、
AさんBさんの双方が納得する成果は期待できません。
また、そもそも商品開発の「目標」すら定まらないままで打合せに
入ってしまっても同様です。
打合せやコミュニケーションの中で、意見がかみ合わないと感じたら、
互いが「前提にしていること」が違うのではないかと疑ってみることが必要です。
相手がどんな目標を設定しているのか、
相手が組織内でどんな立場に置かれていて何を守ろうとしているのか、
どんな常識・経験則・価値観をもっているのかが見えない場合は、
互いが「前提にしていること」が違う可能性があり、
「どうしてそう考えたのですか?」と少しずつ質問をして、
背後に隠れた相手の「前提」にたどり着くことが最初の重要なステップ
となります。