人は、身近に感じている人に対しては、
そうでない人に比べ、
より強く怒りを感じる傾向があります。

例えば、
些細なことでも、
「どうして私の気持ちをわかってくれないの?」
「どうして私の話をちゃんと聞いてくれないの?」
「どうしていつも忘れるの?」
「どうしていつも同じ失敗をくり返すの?」
といったように、
他人に対しては怒りを感じないことでも、
身近な家族や親族に対しては怒りを感じがちです。

特に仕事上の人間関係、例えば職場内の人間関係や客との関係
についても、良好な関係になろうと、心理的な距離感を詰めすぎると、
相手を頼ってしまったり逆に相手から頼られすぎたり、
相手に要望しすぎたり逆に相手からの要望が強くなりすぎたりする結果、
その期待が裏切られたときに、双方向で怒りの感情が湧きやすくなります。
特に仕事上の人間関係では、適度な距離感を保つことは大切です。