いじめを受けている子ども本人からの匿名電話相談では、
本当につらそうなのが声色から伝わってきます。
エネルギーをふり絞って、勇気を出しておそるおそる電話をかけて
きてくれているのもわかります。理不尽ないじめをただひたすら
耐えているのも痛いほどわかります。

まずは、「電話をかけてきてくれてありがとう」という気持ちが
先に湧いてきます。
「無理しなくてもよいから、よかったら話を聞かせて」と声をかけながら、
話を聴いていきます。自分の小学生のころを思い出しながら。
言葉につまりながら、たびたび無言になりながら、
少しずつ話せる範囲の話をしてくれた後でも、匿名電話相談のままでは、
誰が電話をかけてくれているのかは最後までわかりません。

「どうしても学校に行くのがつらくなったら、いじめっ子から離れて。
 休んだり、早退したり、保健室に行ったり、距離をとる選択肢があることも忘れないで」

「親でも、先生でも、スクールカウンセラーでも、弁護士でもいいから、
 信頼できると思う人に相談してみるのは難しいかな?」
「・・・」
「無理はしないで、話せる範囲で大丈夫だよ」
「・・・」
「また辛くなったら電話をかけてきて。またよかったら話を聴かせてね。」

最後は自分の無力さを感じます。

小中学校で実施する「いじめ予防授業」の取り組みを、
もっともっと普及させていきたいと強く感じます。