「怒りの感情は、悪いもの」だから、
「怒りの感情そのものが全く生じないようにすべき」

というのは、大変危険な考え方です。


なぜなら、怒りの感情は、ときに
人間が生きていくうえで、欠かせないものだからです。

例えば、あなたの庭に自転車泥棒が現れ、
自転車を盗まれそうになったとします。
怒りの感情が芽生えなければ、
泥棒を追い払うことができなくなります。

また、あなたのパソコンがいっつも友人Aに勝手に使われているとします。
怒りの感情をエネルギーとして、怒りの背後にある「自分の要望」を
適切に友人Aに伝えなければ、友人Aの理不尽な行動を受け入れることに
なってしまいます。

さらに、あなたが目標を達成できなかったときの怒りは、
他人や自分を責めることに振り向けるのではなく、
物にあたるのではなく、
「目標設定⇒達成手段⇒行動計画」を策定し実行する方向で
前向きなエネルギーに変換できれば、成長を促進します。

このように、怒りの感情は、
人間の危機を救うエネルギーになり、
他人の理不尽な行動を受け入れないためのエネルギーになり、
人間の成長を促進するエネルギーになりうることから、
人間にとっては、「怒りの感情が必要な場面」があります。


怒りの感情はゼロにはできないものの、
みなさんが日常怒りを感じる場面でも、
よくよく考えてみたら、
「怒りの感情が必要のない場面」もたくさんあります。

ですから、必要以上に、
無駄に怒りの感情が湧いてこないようにすることは重要です。

例えば、電車にギリギリ乗り遅れた・・・
すいている方に車線変更したら、今度はその車線が混み始めた・・・
相手が話しをちゃんと聞いてくれない・・・
こどもが自分の期待通りに動いてくれない・・・
自分の買いたかった商品が売り切れていた・・・
自分だけ蚊にさされた・・・

「怒りの感情が必要のない場面」では、
必要以上に、無駄に怒りの感情が湧いてこないようにするとともに、
怒りの感情が必要な場面でも、それを爆発させないように、
コントロールし、トラブルや人間関係の断絶を予防することが
重要です。